【元社長秘書が教える】女性社員を扱いづらい時はこう接して!

女性社員が扱いづらいな…ガイドブックが欲しい!と思うことってありませんか?

私は男性社長の秘書として勤務する中で、会社で男女の関係性をうまくいかせるコツを見つけました。

ヒントは「共感姿勢」!

あなたも試せば、女性社員から人気者の頼れる上司になれますよ。

目次

なぜ女性社員を扱いづらいと感じるのか?

そもそもなぜ男性上司は女性社員を扱いづらいと感じるのか。

それは、男性と女性で感性が大きく違うからです。

私は男性社長の秘書を通して、「男女の感性の違い」を実感しました。感じ方が違うので、何を考えているのかわからないのも当然です。この「男女の感性の違い」に注目して、男性上司が女性社員を扱いにくいと感じる原因を見ていきましょう。

女性と男性の感性の違いにより扱いづらい

女性は、他人の感情や視点に敏感であり、相手に共感すれば思いやりを持って接しますが、逆に相手の言動を不適切だと思えば強い嫌悪感を抱きます。

一般的に女性は、男性と比較して「共感力」を強調する傾向があるためです。

●相手に対して良いイメージ → 相手に倫理的配慮ができる

●相手が自分の倫理の範疇からはずれる → 相手に対する強い嫌悪感に変わる

ということですね。

ひとつ、私が男性社長の秘書をしていたときのことを話しましょう。基本的に、私は社長のことを尊敬していました。何人もの従業員を抱えながら、誰にも弱いところを見せず、会社を守ってくれているのですから、感謝の念が大きいです。しかし、そんな尊敬に値する社長であっても、「社長」ではなく、「一人の男性」という、認識に変換されたとき、少し不快感をもってしまうことがあるのです。社長であるので、秘書に言いたくなくても言わないといけないことも多いでしょう。もちろん、私も仕事ですから言われたことは受け入れますし、「仕事として」なら、嫌な顔をせずに何も気にせず働くことができます。ただ、不意にそれが「一人の男性」に言われた、という認識に無意識に脳内で変換されたとき、「男性にそんなこと言われたくない」という気持ちになり、みるみるうちに嫌悪感に変わってしまうのです。私は1日も経てば、感情がリセットされて、また社長に感謝の念をもって働こうという気持ちに切り替えられましたが、その感情のリセットが簡単にできない女性社員もたくさんいるはずです。

その感情の変化があったことがわからない男性にとっては、当然「女性社員が扱いづらい」という結果になるわけです。

考えていることがわからず扱いづらい

女性社員の感情の変化がわからないとき、男性上司からしてみれば「何を考えているのかわからない」という気持ちになりますよね。

一般的に女性は、感情表現がオープンになることが多いです。

自分の中で感情の変化があったとき、それが態度や表現に出てしまいやすいのです。

先ほど述べたように、相手に共感すれば配慮を持ったコミュニケーションをとることができますが、相手を不適切に思えば、それがコミュニケーションにも強く出てしまうというわけですね。

私も男性社員の方から、「あの子何考えているかわからないんだけど…」という相談を受けたことがありますが、話を聞くと、女性側の気持ちがわかりすぎてしまって、苦笑い… ということもありました(笑)

男性上司が女性社員は何を考えているかわからなくて扱いづらいと感じるのは、女性の感性の特徴と、オープンな感情表現がひとつの原因ということですね。

では、このまま一向に解決できないのか?と言われるとそうではありません。

まずは、男性上司と女性社員の間で良く起こりうるパターンを、頭に入れておくことが大切です。 私が経験してきたこともふまえて、紹介するので参考にしてみてください。

男性が女性社員を扱いづらいと感じる3パターン

男性上司が「女性社員を扱いにくい」と感じる、よくあるシチュエーションを紹介します。

私が社長秘書として、会社全体の男女関係を観察してきたなかでも、すべてあったパターンばかりです。最低限のパターンを理解しておけば、次第に対応できる範囲も広がっていくはずなので、肩の力を抜いて目を通してみてくださいね。

女性社員が急に泣き出したとき

女性社員が急に泣くと、どうすればいいんだろう…と思いますよね。

女性が突然泣いてしまうのは、次のような原因があります。

①    ホルモンバランスの影響

女性には月の周期でホルモンバランスが4回変わると言われていることを知っていましたか?

女性の月経には周期があり、様々な器官やホルモンの相互作用によって4段階に調整されています。このホルモンバランスの変化が一部の女性において、感情や心の状態に影響を与えるのです。

①    溜まった感情の爆発

女性はホルモンの変化に左右されながらも、感情を抑えて我慢を続けている人はよくいます。人それぞれ、許容範囲は違いますが、精神的な我慢の限界を超えたとき、または感情が抑えられなくなったとき、急に泣いてしまうことがあるでしょう。

私が秘書という立場で、男性社員の方から相談を受けた中で、一番多かったのが「女性が急に泣くとき、理由がわからない。どうしたらいいの?」というものでした。

秘書として、社長や男性上司とも関わりつつ、社内の後輩の女性と交流がありましたので、相談される機会がよくあったんですよね。

女性側の心情も理解できるので、こういう言葉をかけてあげるといいですよ、とよくアドバイスしていました。

すると、男性は「そんな発想は全くなかった」という反応をするのです。これには私もビックリでした。

女性目線から考えれば、女性が泣いてしまったときの対応の仕方は手にとるようにわかるのに、男性からしてみれば、とても難しいことであると実感したのです。

これは、男性が悪いということではなく、男女の間で、これだけギャップがあるということです。

女性社員から突然嫌われるのを感じたとき

今まで良い関係性だったのに、ある日突然、女性社員から避けられるのを感じた経験はないですか?

これまでも述べたように、女性は相手に共感を持てなくなり、相手の言動を不適切だと判断すると、嫌悪感が生まれます。そして、女性は感情がオープンになりやすいので、生まれた嫌悪感が態度に出てしまい、男性は突然に嫌われたと感じるのでしょう。

男性側からしてみれば、突然避けられたように思えるでしょうが、女性側からすると、きちんと感情の時系列があるのですね。

これは私自身の経験ですが、秘書をしていたとき、社長だけでなく社長の側近の男性ともよく接する機会がありました。その男性は私の上司にあたりますが、はじめのうちは「頼れる上司」というイメージが、徐々に「苦手な上司」に変わったのです。上司として、すごくよく話しかけてくれるし、気を遣ってくださるのも、大変感謝していました。しかし、だんだん二人きりの食事に頻繁に誘われるようになったり、ノリで下品な言葉を掛けられるようになったりして、私の中で少しずつ嫌悪感に変わっていきました。私も距離の取り方がうまくなかったという反省点があるし、その男性上司から「悪意」は感じなかったので、責めたい気持ちはありません。ただ、一度抱いた嫌悪感はなかなかなくならならず、今でもその上司に対する苦手意識はそのままです。おそらく私の男性上司も急に嫌われたと感じているでしょう。非常に申し訳ない気持ちもありますが、嫌悪感が消えない限り、以前と同じような関係性に戻るのは難しいです。

このように、女性側も申し訳ないと思いつつも、もう以前の関係性には戻れないという複雑な葛藤を抱えている場合があるので、非常にデリケートな問題ですよね。

急に嫌われるのを防ぐには、常に適切な距離感を保つのが必要でしょう。

女性社員に良いと思ってやってことが裏目に出たとき

女性の部下に対して、気を遣ってくれる男性上司は多いですが、これも一歩間違えれば、嫌悪感を招いてしまうので、注意してください。あなたが「あれ、今日は機嫌悪いな…」と思うとき、それは良かれと思ってやったことが裏目に出ているのかもしれません。

例えば、あなたが「上司と部下として良い関係性が築けているからこそできることだ!」と思い、女性部下に対して過剰に気を遣ったりコミュニケーションを増やしたりすると、不快感を抱かれます。

女性はあくまでも、「上司と部下」としての関係性でいたいと思っているので、その関係値を超えた、友達のような、彼氏のような近すぎる距離感は望んでいません。

男性側からすると、親切でしていることも、女性部下は必ずしも親切ととらえるわけではないので、気をつけましょう。

男性上司と女性社員の間で良く起こりうるパターンはご理解いただけましたか? 加えて、嫌悪感を抱かれやすい言動も事前に理解しておけば、「女性社員を扱いづらい」と感じることがかなり減らせると思いますので、目を通してみてくださいね。

【元社長秘書の実体験】女性社員から見た男性上司の嫌だなと思う言動

女性社員に不快に感じられるのを避けるためには、あらかじめ嫌がられやすい言動を知っておくのが1番の近道でしょう。

私が社長秘書として経験して嫌に感じたことを集めましたが、私だけでなく私の女性後輩からも嫌だという声がよくあがった言動ばかりなので、是非参考にしてくださいね。

服装や見た目についての指摘

「今日の服いつもと違うね」「髪切って、いい感じだね」「ちょっと痩せた?」

女性社員にこんな言葉をかけたことはありませんか?

大抵の人は悪気があって、これらの言葉をかけているわけではありませんよね。

私もこれらの言葉をかけられた時、「悪意」は感じませんが、「ちょっとイヤだな…」と思ってしまったことは複数回あります。

会社で女性の容姿について触れるときは慎重さが必要です。「素敵だね」とか「似合っているね」といったニュアンスを含めると、女性社員は嫌な印象を抱きがちです。

もし触れるなら、「そういえば、髪切った?」などと単に尋ねる形に留めるようにしましょう。

また、伝えるときの口調やトーンも非常に大切です。

「あれ?髪切った?」と語尾を強めて侵略的なトーンで聞くのではなく、尊重的なトーンで柔らかく尋ねるようにしましょう。

このように気をつけることによって、

「セクシュアルハラスメントさ」が消え、すんなりと普通の会話として受け取ることができ、更に心地よく会話できたことで好印象も抱きます。

また、特に言う必要がないのであれば、容姿については触れないのも手段です。

関係性が築けている女性社員に、軽く触れる程度で言うのは問題ありません。しかし、あえて容姿に触れる必要はないので、その場合は、別の話題でコミュニケーションをとるようにしましょう。

共感がなく軽くあしらわれる

会社内でのコミュニケーションにおいて、女性社員は上司に何か気持ちや意思を伝えるとき、言いづらかったり、緊張していたりするケースが多いです。

「こんなこと言っても大丈夫かな…」と何度も迷って、やっと気持ちを伝える女性社員もいます。やっとの思いで伝えたのに、共感もされず理解もされずに終わったら、女性社員は「あしらわれた」と感じるでしょう。

一般的に女性は、承認欲求があります。女性社員が伝えた意思に対して、「話してくれてありがとう。あなたの言葉は理解しているよ」という気持ちを伝えるだけで全然違うのです。

もちろん、女性社員があきらかに間違ったことを言っていれば、注意することは必要ですよね。注意するときも、「話してくれてありがとう。でもね、その意見は…」と注意の前に一言のありがとうを伝えるだけで、女性社員の反応は格段に変わるはずです。

私は、マンツーマンで女性の後輩の指導を任されていたとき、これらのことは特に気をつけて接していました。自分が女性であるので、女性の気持ちはよくわかるからです。そのおかげもあってか、その後輩の子は他部署に異動してからも、頻繁に私に連絡をくれ、何かあれば相談してくれるような関係性でいることができました。

女性社員は「この上司は私のことを理解してくれている!」と思うと、警戒心がなくなり、「頼れる上司」というイメージを抱くようになります。この人は安心できる上司だと認識されれば、相談される機会も必ず増えるはずですよ。

高圧的な振る舞い

女性社員は、「この人は自分の気持ちを脅かす人だ」と認定すると、一気に警戒心が芽生え、近づきたくもなくなります。前提として女性は非常にセンシティブであり、一度でも男性上司の言動を高圧的に思えば、これまで構築してきた関係性も崩れてしまうほど、嫌悪感を抱いてしまいます。

ただ、最低限の配慮をもって女性社員に接すれば、大きく関係性を崩すことは防げるはずです。不安な人は次の点を気をつけてみてくださいね。

  • 仕事を依頼するときの語尾が攻撃的なりすぎないようにする
  • 「忙しいところ、申し訳ないけど…」といった気遣いの言葉をひとこと添える
  • 女性社員に注意をしたいとき「なんでこんなこともできないの?」と伝えるのではなく、「もっとこうしてみたらいいよ!」や「自分はこうしたら上手くいったよ!」など、提案も含めて伝えるようにする

「そんなの全部対応できない!」と気が遠くなるように思えますよね…。

全部完璧に対応できなくても大丈夫です。

冒頭でも言いましたが、大事なのは「共感姿勢」です。

最後に、これまでのことをふまえて「女性社員が扱いづらい」と感じてしまった時のコミュニケーションのポイントを押さえていきますね。

女性社員が扱いづらい時のコミュニケーションの取り方は?

女性社員を扱いづらいと感じるパターンや、女性社員から嫌がられる言動について触れましたが、なんだか細かくてややこしくて投げ出したくなりますよね。

そんなあなたは、ひとまず次のことだけでもいいので意識してください。

女性社員に対する「共感姿勢」を持つ!

これは、女性社員が言うことに対して、すべて賛同しろ、すべて褒めたたえろということではありません。女性社員の感情や経験を理解し、共感することで信頼関係を築くということです。

例えば、「あなたの気持ちはわかったよ」「一緒に解決策を見つけよう」などと協力的な言葉をかけてあげてください。そういった言葉をかけられると、女性は受け入れてくれたんだという感情的なサポートを感じ、コミュニケーションが良好に進みます。

また、以下のポイントを抑えると、コミュニケーションがもっと円滑になるので、余裕のある方は、試してみてくださいね。

ポイント①女性社員は感情が敏感なことを理解しておく

身体の特徴上、女性はホルモンバランスがデリケートなので、仕事中にも些細なことがきっかけで感情が左右されてしまいます。感情が不安定になっている女性社員を見たら、「自分が何かしてしまったせいかな…」と気負いすぎるのではなく、「きっと今は少し不安定な時期なんだろうな」と、そっと心の中に留めておいてあげてください、それだけで十分です。感情的なサポートを義務的にしようとする必要はないので、女性社員が話す場合には耳を傾けてあげてくださいね。

ポイント②女性社員だからといって意識し過ぎず、フランクに接する

難しいかもしれませんが、女性社員には配慮しすぎるのは逆効果です。

ポイント①でも伝えたように、女性の感情の理解を心に留めておいてあげるだけで、それは女性社員にも伝わるものです。扱いづらいなと感じた時であっても、できるだけいつも通りフランクに接してあげてください。また、身体的に辛そうな様子が見えれば、さりげなくサポートしてあげると、後日、「いつもありがとうございます!」なんて突然に感謝の言葉を伝えられることもあるかもしれませんね。

ポイント③女性社員を褒めて、やる気を出してもらおう

仕事で女性社員が頑張ってくれていることや、成し遂げたことがあれば、素直に褒めてあげてください。一般的に、女性には承認欲求があるので、仕事で褒められて嫌な気持ちがする人はいません。また、日ごろから女性社員が当たり前のようにやってくれている細かな仕事があれば、ときどき感謝の気持ちを伝えてみてください。普段目が向けられることがない些細な仕事に対して、不意に感謝をされると、女性社員は嬉しくなり暖かい気持ちになります。これからももっと頑張ろう!とやる気が満ちてくるはずです。もちろん、些細な仕事でなくても、「ありがとう!」の気持ちはどんどん積極的に伝えてあげてくださいね。

まとめ

仕事中の女性の感情は複雑に変わるので、男性上司は非常に大変に思いますよね。

しかし、これらのことを頭に入れて意識するだけで、女性社員に対しての「共感姿勢」はとることができます。

毎日少しずつでもいいので、取り入れて女性社員とのコミュニケーションの促進につなげてくださいね。

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この記事を書いた人

はじめまして、社長秘書ライターa✳︎です。
ブログを見ていただきありがとうございます。

これまで、企業の社長秘書・会長秘書を勤めてきて、
秘書業務や人事関係・経理関係の仕事などに携わってきました。

秘書をしながら多くの分野、役職の人たちと関わることができたので、
その中で見つけた大人たちの悩みや想いを共有したく、発信しています。

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