【場面ごとに解説】女性部下とのコミュニケーションの成功法

女性部下とのコミュニケーションが上手くいかずに悩むことはありませんか?

職場での女性はデリケートなので、接し方にはコツが必要です。

まちがえると修復不可能な関係になり得るので要注意。

どの場面でどう接するのが良いのか。その成功法をポイントをおさえつつ紹介します。

目次

女性部下とのコミュニケーションでコツが必要な理由

女性部下との接し方では、コツをつかんでおかないと失敗してしまうことも多いです。

実際に、女性部下とうまくいかずにモヤモヤしている上司は多数。

なぜ、コツが必要なのかを見ていきましょう。

ワレモノのような感性でデリケートだから

女性はもともと感性が豊かで繊細なことが多いですが、仕事のときはその感性がもっと繊細になります。

仕事では、緊張・重圧・不安などストレスのかかるシーンが多いですからね。

感性が、さらにデリケートになって「ワレモノ状態」になってしまうのです。

ときには、女性特有の体調不良によるメンタル的な影響もあります。

女性部下とのやりとりでは、少しでも彼女たちの感受性を理解しておくことが鍵なのです。

言葉づかいに敏感だから

言葉えらびにも気をつけたほうがいいんです。

女性は、男性よりも言葉のニュアンスやトーンに敏感であることが多いので、言葉ひとつで、感じ方が大きく変わってしまうことがあります。

何げない一言が誤解をまねくこともあるので、言葉ひとつひとつに配慮が必要なんですね。

仕事での交流とプライベートでの交流を完全に区別しているから

女性部下の多くは、職場での人と接し方私生活での人との接し方明確に分けて考えています。

たとえば、プライベートで親しい男性に言われてもなんとも思わない言葉でも、全く同じ言葉を職場で上司に言われると、不快に感じることがあるのです。

なぜこうなってしまうのか、女性部下の気持ちを代弁すると、

私生活では自分を自由に表現できて安心感をもって過ごせるものの、職場では様々なプレッシャーや不安に直面しながら過ごしているので、人と接するときにも常に警戒的になってしまうからです。

上司に言われてもいい言葉と、言われたくない言葉が明確に分かれているので、女性部下の警戒態勢に気づかずに地雷を踏んでしまうと、関係性がうまくいかなくなってしまうのですね。

ハラスメントに引っかかると修復ができないから

ハラスメントに関しては、女性部下にとって非常にデリケートな問題です。

もしまちがった言動でハラスメントと捉えられるようなことがあれば、その後の関係修復はかなり難しくなります。

女性部下から、一度「この人は自分の身をおびやかす危険な上司だ」と認識されてしまうと、それをくつがえすのは長~い時間がかかるからです。

たとえ友好的な意図であっても、女性部下の敏感な感性のうえでは、一歩まちがえば“ハラスメント”になってしまうので、接し方にはコツが必要なのですね。

女性部下とのコミュニケーションでおさえておくべき3つのポイント

ここで、女性部下との接し方でコツをつかむためのポイントを見ていきましょう!

女性部下との接し方でコツをつかむ3つのポイント

1.聞く姿勢を持つ

ただ黙って話を聞くということではなく、女性部下の気持ちに耳を傾けるというのがポイント。

たとえば、女性部下がなにか意見を言っているときに、ちゃんとうなずいたり、相づちをうったりして、しっかりと理解しようとしてることを示すと効果的です

これによって「この上司は、わたしの話に共感してくれるし、わかろうとしてくれているんだ」ということが伝わり、感性がワレモノな女性部下からも信頼を集められるようになります。

「あなたの意見は大事に受けとっているよ」というメッセージを女性部下に伝えられることが大切ということですね。

2.適切な言葉えらび

女性部下は、言葉ひとつひとつに相手の態度や意図が反映されていることを、敏感にキャッチしています。

よって、女性部下のスキルや業績にもとづいた尊重のある言葉えらびがポイント。

上司だからとって圧力をかけすぎた言葉はよくないです。

たとえば、「君にはちょっと難しいかもしれないけど…」などのように、女性部下の能力を低く見積もるような言い方は、不快に思われがち。

それだったら、「もし難しかったらいってね」などのように、寄りそうような言葉に変えましょう

また、上司として親しい間柄だとしても、職場では距離感をたもった言葉づかいをすることも大切です。

どんなに上司部下として仲良くなれたと思っても、「今日は雰囲気ちがってきれいだね」とか「その服、似合ってるね」などといった、過度に親しみをもった発言をしてしまうと、一気に嫌悪感をもたれます。

容姿に関する言葉ではなく、「今日も明るくていいね」「今日も元気があっていいね」など、女性部下が仕事にはげめそうな言葉をかけるようにしましょう

相手の立場を尊重しながら距離をたもった適切な言葉をえらぶことで、女性部下も職場で安心してはたらけ、信頼関係も築けるようになるのですね。

3.プライベートと仕事の境界を守る

職場ではあくまでも上司と部下としてのプロフェッショナルな関係を保つことが重要です。

もちろん、女性部下から私生活の話をしてきたら別ですが、基本的には仕事に関連した話題に限定することがポイント。

「週末何してたの?」や「彼氏はいるの?」などといった質問は、私生活に踏みこみすぎていて、警戒されがちです。

「今日の仕事うまくいったね」「あの改善案よかったね」など、女性部下の仕事ぶりにフォーカスした会話のほうが、圧倒的にはやく信頼を得られます

女性部下との健やかな関係を維持するためにも、個人的な質問はできるだけ避けて、仕事の話題でいっしょに盛りあがるようになると、グッと関係性がよくなるはずですよ。

これらのポイントを意識するだけで、女性部下とのギクシャクはなくなり、おだやかな関係性を続けていけるようになるので、ぜひ実践してみてくださいね!

【シチュエーション別】女性部下とのコミュニケーションの成功法とは

ココからは、「こんな場面ではどうしたらいいの?」という疑問を解決すべく、シチュエーション別に、女性部下との接し方をご紹介します。

実際によく起こったシーンをあつめてみましたので、よければ参考にしてみてくださいね。

女性部下が泣いてしまったとき

泣いてしまっているときは「傷つけられた」「何も理解してくれない」と感じていることが多々。

まずは、「気持ちをわかってあげられなくてごめんね」など、女性部下に寄りそう言葉を掛けましょう。もし、女性部下がなにか伝えてくれた気持ちがあるならば「気持ちを伝えてくれてありがとう」とひとこと掛けるだけで、泣いている気持ちをおさえてあげることができます

女性部下を怒らせたとき

怒っている女性部下は「あり得ない!」といったフツフツとした感情で悶々としています。

逆なでしないようにするには、怒らせた原因がわかる場合、「同じことを繰り返さない意思」を伝えると効果的です

もちろん謝ることもよいのですが、ただ謝るだけでなく、何が彼女を怒らせたのかを明確にして、それを理解したことを示さないと、怒りの感情はしずまりにくいのです。

女性部下の元気がなくなったとき

元気がないときは、こちらからは原因がすぐに特定できないので、慎重な声掛けが大切。

元気づけのために声を掛けたいなら「なにかあればいってね」「最近がんばっているし少し休憩してきていいよ」など、気が落ち着くようなことを言ってあげましょう

女性部下の体調が悪そうなとき

女性部下が体調不良ときは、“休みたい気持ち” と “でも仕事もしなきゃ”という気持ちが混在しています。

「つらかったら自分のタイミングで休憩はさんでね」女性部下のペースで体調不良を和らげられるようにうながしてあげるといいですよ

女性部下に避けられるとき

女性部下に避けられているのを感じたときは、早急な対応として、とにかくいったん距離をとることです。

もし、ハラスメント認定されていたり、嫌われていたりする場合は、どんな言葉も響かなくなっていることも。まずは少しでも警戒心をほどいて安心感をもってもらうことが重要です。

やや時間はかかりますが、しばらく距離をたもって女性部下との関係性に透明性を示せてきたら、仕事に関する話などを通して、少しずつ信頼を回復していきましょう。

女性部下のやる気がないとき

やる気がない場合は、やる気の出ない原因をできるだけ自然に聞き出してあげることが重要です。

話しやすい雰囲気づくりをして、じっくり話を聞ける時間をとりましょう。

そして、問題をいっしょに解決していこう!と提案することで「こんなに力になってくれる上司がいるんだ」と信頼を得るとともにやる気を取り戻させることができます

距離が近い女性部下がいて「自分に好意を持ってる?」と感じるとき

本当に好意を寄せている場合もありますが、とっさにコチラも距離をつめていこうとするのは危険です。

先ほども述べたように、女性は仕事場と私生活で人との交流の仕方を区別している人も多く、いっけん好意があるように見えても、それは「仕事場での好意の出し方」であり、恋愛感情とは別である可能性も高いです。

「完全に恋愛感情だ」という確証が得られるまでは、これまで通りの距離感で接するほうが失敗はしません。

もし近くに相談できる女性がいるのであれば、「女性部下の距離感が近すぎる言動」を説明して、判断してもらうのも有効な手段です

シーンごとに、女性部下の気持ちを理解してあげようとする姿勢が、女性部下が安心して意見や感情を表現できるような環境づくりにつながるのですね。

女性部下の気持ちをうまくつかめるようになれば、あちらから積極的に交流をもとうとする日も来るようになるはずです。ためしてみてくださいね。

女性部下とコミュニケーションをとるうえでの注意点

これまでのことをふまえて、最後に女性部下との接し方の注意点をまとめていきましょう。

外見や服装に関するコメントは避ける

褒め言葉であろうと、女性部下の見た目に関する発言は、最も危険度が高いです。

「なんでも言い合える関係」というレベルで関係性が近くない限りは、見た目については触れないほうが無難。

女性部下となにか会話をしたいときは、外見や服装に関すること以外の話題で話をふくらませるようにしましょう。

プライベートなことには踏み込まない

私生活のことも自分からは積極的に聞かないほうがいいです。女性部下から話しはじめた場合にだけ、話に乗るなどして、適切な範囲内で応じるのがいちばんベスト。

ジョークやノリの言葉は、発言前に考え直して

繊細な女性部下は、ノリやジョークで言われた言葉で傷つくことも多々。

発言する前にいったん冷静になり、女性部下のパーソナリティを傷つける言葉でないか心で考え直すようにしてみてくださいね。

女性部下の話をあしらわないこと

女性部下が伝えてきた考えや思いに対して、軽くあしらってしまうと、関係性は一気に遠ざかってしまいます。

前にも述べたように、女性部下は「共感してくれている」「理解してくれている」ということに対して安心感を覚えるので、たとえ些細なことでもできるだけスルーしないようにしましょう。

高圧的な姿勢は避ける

上司として部下に見せる威厳はときには大切ですが、女性部下が近寄りたくないと感じるような高圧的な姿勢は、いちばん嫌がられます。

女性部下に頼られる上司でいるためには、「相談しやすい、悩みを打ち明けやすい」と思われるような柔らかなスキを見せることも大切。

注意点をおさえておくことで、女性部下との関係をおだやかに続けていけますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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この記事を書いた人

はじめまして、社長秘書ライターa✳︎です。
ブログを見ていただきありがとうございます。

これまで、企業の社長秘書・会長秘書を勤めてきて、
秘書業務や人事関係・経理関係の仕事などに携わってきました。

秘書をしながら多くの分野、役職の人たちと関わることができたので、
その中で見つけた大人たちの悩みや想いを共有したく、発信しています。

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